『史学雑誌』第118編第12号、2009年12月
斉藤達也、北朝・隋唐史料に見えるソグド姓の成立について
第1章 語形の面から見た対応国名の由来と相互関係
第2章 関連史料から見たソグド姓・対応国名の成立時期
第3章 ソグド姓多様化の意義・要因
「隋唐のソグド九姓は、一律に対応国名など地名を直接の語源としているのではなく、むしろ大部分は、社会的必要から中国既存の諸姓氏をソグド人が借用して成立した」と結論しており、大変興味深い内容。
ソグド人の間で同姓不婚がどの程度あったかという結論につながる部分が推論ではあるが全体的に緻密な論証が展開されている。
以前に斉藤さんからいただいた論文を発展させたものにあたるようである。
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