新収 菜根譚
2010-03-04


湯浅邦弘(著)『菜根譚−中国の処世訓』(中公新書)、中央公論社、2010年2月。

 最初、タイトルをみたとき、これまでの著者のカバー範囲と異なる気がして、意外さを感じたが、実際、目を通してみると新しい切り口の菜根譚の解説書という感じで読みやすい。
 明代の書籍を解説するのに、一見関係がないようにおもえる楚簡・秦簡と近世大阪の懐徳堂の研究をまじえながら、隠し味に兵書という具合か。菜根の咀嚼力に驚嘆。

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