新収 古代中国与東南亜中医薬交流研究 ほか
2010-10-27


楊金萍(著)『漢画像石与中医文化』人民衛生出版社、2010年7月。
馮立軍(著)『古代中国与東南亜中医薬交流研究』雲南出版集団・雲南美術出版社、2010年4月。

 前者は上下二編にわけ、前半は漢代の画像石のモチーフ、後半は画像石の中国医学的要素の分析を展開するが、おおかたは既知の成果のまとめであるか、画像石の分析から離れた内容に紙数をさきすぎているようにもみうけられる。ただ、各所にひとつひとつ画像も入っており、発想の端緒の宝庫のような気がしたので購入。
 後者は厦門大学の博士論文にもとづく出版で、前半は中国医学史概観であるが、後半は主に宋代以降の薬材流通に焦点をあてた医薬交流史となっており、ベトナム、タイ、インド、西アジア、マレー半島、フィリピンが章題にとりあげられている。
 二冊ともページ数は少なく、そのテーマの概観と若干の考証をしめしたものである。
[○アジア科学・医史]
[○東西交渉史]
[石刻・墓誌]
[戦国秦漢]
[宋元明清]

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