拝受 『汝南先賢伝』の編纂について
2011-08-18


永田拓治、『汝南先賢伝』の編纂について、『立命館文学』第619号、2010年12月。
永田拓治、周斐『汝南先賢伝』輯本、『大阪市立大学東洋史論叢』第17号、2010年12月。

永田さんからいただいた。ありがとうございました。
 これまで魏晋南北朝期の門閥社会における郷里意識の現れであるとか、各地域の自己顕示などと捉えられてもきた数多くの「耆旧伝」「先賢伝」といった著作(ほぼ散佚)のうち、まとまった佚文が確認できる『汝南先賢伝』をとりあげ、その性格を論じたもの。「故人の事蹟を記録した人物伝が当該社会においてどのように機能し、その社会的役割を果たしていたか」に焦点をあてて論じられている。門閥社会論のみならず史学史的にみても興味深い題材。
 後者はその輯本。逐条、注釈が付され、巻末に参考文献一覧、索引、地図などがつく。B5版で53ページにもおよぶ労作。
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