2011-09-16
古畑徹、歴史の争奪−中韓高句麗歴史論争を例に、『メトロポリタン史学』第6号、2010年12月。
古畑先生からいただいた。ありがとうございました。
現在の国民国家をまたぐ形で存在していた過去の国家や種族を、現在の国民国家同士が「争奪」するという「歴史の争奪」現象をのりこえた歴史叙述の可能性を模索したもの。
とくに「渤海帰属問題」などともに現代中国と韓国の研究者によって激しい論争が展開された高句麗歴史論争が本稿の中心題材。それぞれの国家プロジェクトと個々の歴史家がもつ歴史叙述への思惑と問題点が精緻に分析され、その解決の方向性がしめされる。
セ記事を書く