2011-09-20
松井太、古ウイグル語文献にみえる「寧戎」とベゼクリク、『内陸アジア言語の研究』第26号、2011年。
松井太、敦煌出土のウイグル語暦占文書、『人文社會論叢』(弘前大学)第26号、2011年8月。
海外調査中の松井先生から、関連分野の研究者宛の添付ファイルとしていただく。ありがとうございました。
前者は現在、ベゼクリクと呼ばれる地が古ウイグル語文献においてベゼクリクに近い音で呼ばれていた明証がなく、漢語の「寧戎」の音写転記とみられる表記がもちいられていたことを論じ、それを手がかりにそれら表記が用いられているウイグル語文書の歴史地理学的な考察をおこなったもの。後者はモンゴル期の暦占文書断片群(背面、西夏語経典)の内容を,とくに明清以降に中国で流行することになった通書『玉匣記』に比定したもの。
セ記事を書く